Deep Workを読んでみて

かなり良かったので感想をまとめてみる

日本語版もあるけど、英語の勉強も兼ねて英語版を読んでみた。

単語解らなすぎてきつい時もあったけど、後半ぐらいまで進むとコンテキストがだいぶ解ってくるので割とスラスラ読めて良かった(それでも日本語の5倍ぐらいは時間かかってそう)

技術系のドキュメントを読むのがだいぶ楽に感じたり、とりあえず読破した達成感があったりしたのは良かったところ。

本の概要としては、

最近のインターネット社会では、Deep Work(深い集中力がいる仕事、難しいけど価値があるような)の重要性が上がってきているけど、一方で Deep Work すること自体は昔に比べて難しい環境になってきてしまっている。

そういった環境自体が良いか悪いかの議論は置いておいて、こういったシチュエーションで Deep Work するスキルを身につけて、良いアウトプットを出すことができるようになれば、色々と得ができるかも?

Deep Workの価値的な話

何かの物事に深く集中すること自体に、人間は価値を見出すことができる(craftsmanship)という話をしていて、

この辺りが個人的にとても興味深かったのですが、今の時代は解りやすい信仰的なものが薄れてきて、どういった物事に価値があって輝かしいことかが解りにくくなっている世界(post Enlightment world)でニヒリズム虚無主義)になりやすい世界と表現されいて、

自分としてもこういった言葉は全然知らなかったんですが、感覚的にはかなり理解できるなあという感じで、

価値を生み出すというよりも、既にそこにある価値を見出すスキルを耕していくことが、ニヒリズム的な価値観から解放されるやりかななのでは、 -> Deep Work につながる。

Deep Work する難しさについて。

人間は常にちょっとした衝動、欲求を感じている(何か食べたい、寝たい、ネットみたい、テレビ見たいなど)

こういった衝動は過小評価されがちで、思っているよりも強いもので、これらは Deep Work の敵。

また、日常的にこういった衝動に侵されている状態では、深い集中をすること自体が無理になってしまっている。(ほんのちょっとした空き時間などですぐスマホを見てしまったりするのが日常にってしまっている状態)

これはマルチタスクは難しいよね、という話と同じで、人間の脳のタスクの切り替えは簡単ではなく、前にやっていた作業などに注意が奪われてしまい、1つのことに集中することができなくなってしまう。

また、こういった性質を理解した上で、 Deep Work の重要性を理解していれば大丈夫でしょ?という訳でもなく、

こういった衝動に争う意思力というのは有限で、消費されていってしまうものらしい(筋肉が疲れるように)

じゃあどうするか。

習慣や儀式化することで、意思力に頼らずに Deep Work しよう。色々な偉人はこういったルーティーンを取り入れていた。

色々な習慣化、儀式化の方法があるよ。


Deep Work の対象としては、多くのことに取り組むより、少ない実質的な利益が解りやすいことの方が、定期的な熱量が生まれやすい


Deep Work の取り組みの評価としては、行っていること自体の評価は結構後になってしまうので、日々の取り組みに影響しない。

例えば 1週間で Deep Work できた時間を測ることで、日々の取り組みの評価ができ、どう改善していくかを考える指標とすることができる。


思ったこと

自分の場合だとSNSより会社のslackにだいぶ注意が奪われていたなと。これは何とかしないと。

あと人間の意思や脳はそんなに都合よくできていないので、色々と工夫、改善していく余地がかなりある。

(わりと自然に身を任せていけばいいのでは、という楽観的な感じだった)

Deep Work の中身にはそれほど触れられていないので、工夫していかないと(考え方自体のスキーマ、テンプレなど)

あと Deep Work することができても、個人でどれくらいの価値を生み出すことができるんだろうという弱気な気持ちも。

本で紹介されている例が偉人ばかりなので。

まあ今までできていなかったこと、意識できていなかったことがかなりあるので、トライしていきたいという感じ。